健康食品と特許

特許庁ホームページの活用

 特許って何だろう?そう思ったときに、お勧めするのは、特許庁ホームページを見ることです。ヤフー等の検索で「特許庁」と入力するだけで、特許庁のホームページは簡単に見つけることができます。

 このホームページには、制度概要、権利を取るための手続、技術動向、出願動向、ビジネスモデル特許などの様々な資料が掲載されています。このホームページは、初心者から専門家まで幅広く利用されています。

 商品開発において、特に役立つのは、J-PlatPat (特許情報プラットフォーム)というサービスです。ここでは、特許、実用新案、意匠、商標の公報をそれぞれの番号等を入力するだけで簡単に入手できるばかりでなく、キーワード、国際分類、出願人名、商標の称呼等の条件を入力して検索を行うことができます。

 特許・実用新案の検索の一例を説明しますと、「特許・実用新案」のタグの「公報テキスト検索」を選択します。そこで「OK」をクリックすると、「検索項目」、「検索キーワード」の欄が出てくるので、これらの欄に適当な条件を入力して「検索」ボタンを押すだけで、ヒット件数が出てきます。

 検索結果は、ヒット件数が出た状態で「一覧表示」ボタンを押し、発明の名称を見ながら関係しそうなものの公開番号をクリックすると、その内容を見ることができます。勿論、画面に表示された出願の内容を印刷したり、文書として保存することもできます。

 この公報テキスト検索は、非常に役に立つのですが、平成5年1月1日以降に公開されたものしか検索できないことが不便な点です。また、夜間や休日は、日によってはデータ整備のためにサービスが停止している場合もあります。このため、ホームページのトピックスの欄で、サービスの停止日を確認することが必要です。

 公報テキスト検索の要領としては、まず、検索項目を「要約+請求の範囲」とし、その左の検索キーワード欄に、調べようとする技術内容のキーワードとなりそうな言葉を入力します。複数のキーワードをORで検索する場合には、スペースを間に入れて、キーワードを同じ欄に並べればよく、ANDで検索するには、縦方向に並ぶそれぞれの欄に掛け合わせるキーワードを入力します。

 例えば揚げ物の衣材に関して食物繊維を利用したものを調べたい場合には、検索項目を全て「要約+請求の範囲」としておいて、一つのキーワード欄には「フライ 揚げ物」などのキーワードを入力し、縦に並ぶもう一つのキーワード欄には「衣材 ミックス粉 打ち粉 バッター パン粉」などのキーワードを入力し、縦に並ぶ更にもう一つのキーワード欄には「食物繊維 ファイバー 多糖類 セルロース ヘミセルロース」などのキーワードを入力します。因みにこの条件で検索すると、私が検索した時点で28件がヒットしました。

 重要なことは、このような思いつきのキーワードを用いた検索だけで、調査を終了してしまわずに、こうしてヒットした出願の内容から、更に正確な調査を行うための検索条件を探ることです。まず、ヒットした出願の中で調査したい内容と合致するものについて、それぞれの国際特許分類を調べ、共通する国際特許分類がないかを検討します。

 因みに、上記でヒットした出願には、いずれも「A23L1/176」という国際特許分類が付与されています。そこで、この分類がどのような技術を収録したものかを確認するため、検索画面に戻って「パテントマップガイダンス」をクリックし、更に「IPC紹介」をクリックして、画面の表示に従って上記分類の内容を調べます。すると、A23L1/176は、肉,魚などの衣づけ用粒状穀粉類に関する技術が分類されていることがわかります。

 そこで、次の検索においては、検索項目の一つを「IPC」とし、その検索キーワードに「A23L1/176」を入力し、検索項目の残りを「要約+請求の範囲」とし、その検索キーワードに「食物繊維 ファイバー 多糖類 セルロース ヘミセルロース」を入力して、再度検索を行います。すると、今度は42件がヒットしました。

 このように、特許庁のホームページを利用した特許検索は、関連する技術についてとりあえず調べてみる場合に好適です。そして、その検索結果は、パトリス等の有料データベースによる検索条件の設定や、商品開発を始める際のとりあえずの技術資料や、特許明細書作成のための先行技術などとして利用できます。

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